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宮城県、神奈川県試験施工

2023年5月25日

農業水利施設は、我が国の食料供給と農業・農村の多面的機能の発揮に不可欠な国民的資産(社会共通資本)となっており、基幹的な用排水路だけでも約5万km、末端も含めれば40万km以上と地球10周分の距離となり総資産価値(再建設費ベース)で 32 兆円の膨大な資産を形成しています。
これら施設の機能を効率的に保全していくため、「土地改良長期計画」において「農業水利施設の戦略的な保全管理」が明記され、「食料・農業・農村基本計画」においても構造改革の加速化や国土強靱化に資する農業生産基盤整備の一環として「老朽化等に対応した農業水利施設の持続的な保全管理」が位置付けられ等、インフラの長寿命化に向けた取組を農水省が主体となり強力に推進されています。
このような状況の中、DFTジョイント研究会では、農業用水利施設の長寿命化のため機能保全対策の適切な実施と品質確保を図る目的から補修・補強工事等の実績を積み重ね、新技術・新材料の研究・開発の成果を得ながら、土地改良区、受益者が使い易い工法の充実を図っていくべきものと考えています。
このため、各地の実情に合った工法の検討及び多面的機能支払い交付金等を活用するための農家や地元維持管理委託会社等が施工する上での課題を調査するため、土地改良区が管理する用水路で試験施工を実施し、DFTジョイントの普及啓発に努めています。
本年も、宮城県や神奈川県で試験施工を行いましたので紹介致します。
皆さんも、補修の検討や試験施工の相談がありましたら、何なりとご相談ください。

「全天候クサビ挿入型目地材DFTジョイント」 詳しくは、https://daichi-tech.com/dft/